ベイシス ブログ

検証

こんばんわ!中西です。

昨日なんですが、仕事が終わってから、
60000km程で壊れてしまったエンジンを分解して検証してました。
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主たる原因が分からないと気持ち悪いですからね。
症状からいくとヘッド周りの破損であることは確か。
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ヘッド中心に分解をしていきました。
そして出てきたのは・・・
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折れたバルブスプリング(汗)
1番シリンダーのバルブスプリングが折れて、
バルブとピストンがヒットして、ヘッド破損に繋がりました。
もちろんコッターピン等は粉砕。
ピストンにもバルブがヒットした痕跡。
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もちろんですが、バルブも曲がってました。
タイミングベルトも無事ですので、
何故、バルブスプリングが折れて、バルブヒットになったのかは、
もうちょっと時間のある時に深く検証して行こうと思います。
ちなみに最近は色々な車両のエンジンを分解します。
オイル漏れ修理でお預かりの
70000km走行のAUDI1.8Tのエンジン。
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気づかれたかたもいらっしゃるかと思いますが、
70000km走行とは思えないくらい綺麗なんです。
それもそのはず、こちらは5000km毎に、
常にMOTUL300Vでコンスタントにエンジンオイル交換をしているエンジン。
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マメにオイルを交換することで、エンジン内部は常にクリーンに保たれますし、
金属磨耗も防げます。
もちろんエンジン内部のフリクション(抵抗)も少ないので、
燃費の悪化もなりにくいんですよ。
最近ではロングライフオイルで15000kmくらいは使える設計ですが、
その使い方だと、70000kmでは内部はドロドロです。
そうなると燃費の悪化にも繋がりますし、
本当のエコとは言えませんよね。
もしかすると今の車は100000km走れない車も多いと思います。
メーカーのあらゆる対策で3年もしくは5年で乗り換えるサイクル。
その乗り換えられた車はどこへ行くのか?
10年後その車はどうなるのか?
車を廃車にする時は大量の廃棄物が出ます。
そんな事を考えると
「車業界における、真のエコとはなんなのか」
と、ふと思うことがありますね。