こんばんわ!中西です。
今日からいよいよ10月に突入ですねー!
BASISもこの10月で6期目の決算を迎えますので、
益々日々努力していきたいと思いますので、
皆様これからもどうぞよろしくお願いいたします♪
ところで今日は朝から歴代M3が揃いました♪
E30・E46・E92です。
どの世代のM3も本当にいい車だと思います。
個人的にはE46・M3かなぁ♪
さてさてこちらはM様のOPEL・VITA。
「クーラントがメチャクチャ減る上にエンジンの調子がわるいんだ。直して」
とのご依頼を頂きました。
クーラント漏れもありませんので、恐る恐るプラグホールから覗くと、
明らかに4番シリンダーに液体が混入した形跡が(汗)
VITAのエンジンによくあるヘッドガスケット抜けが原因だとおもわれます。
早速ヘッド下ろして確認します。
丸印の周辺のヘッドガスケットが抜けてしまい、
ウォータージャケット部分からクーラントが燃焼室内に流れ込んでました。
こうなるとヘッドオーバーホールしないと直りませんので、
今回はオーバーホール作業にて修理します。
まずはヘッドを分解してまいります。
タペット・バルブ・バルブスプリング・カムキャップなど、
全て分解していきます。
もちろん分解した部品は一つ一つ丁寧に洗浄も施します。
オーバーヒートにより歪が出たヘッドはもちろん面研します。
チューニングエンジンなどを製作する場合は、
バルブシートカットなども行いますが、今回は街乗りレベルでの修理ですので、
軽く面研でとどめておきます。
もちろんインテーク・エキゾーストバルブともに摺り合わせも実施。
バルブとバルブシートの密着度合いを上げることにより、
新車時に近い圧縮を取り戻しますので
エンジンの調子も非常によくなります。
仕上げはガソリンをバルブの周りに溜めて、
流れ出てこなければOKです。
そしてオーバーホールが完了したヘッドを搭載してまいります。
もちろんピストン等もきれいに洗浄して、
あたらしいヘッドガスケットに交換済み。
ヘッド搭載完了。
まだまだこの先の道のりが長いのです。
ボルト類はトルクレンチを使い規定トルクで全て締め込んでまいります。
そしてカムシャフト等を組み付けていきます。
先ほどからの写真を見るとわかると思いますが、
何気にこのOPEL・VITAはツインカム16バルブなんです。
もちろんウォーターポンプとタイミングベルトも新品に交換。
こちらのエンジンはウォーターポンプがロックして、
最悪タイミングベルト破損でエンジンブローもありますので要注意ポイントです。
そして専用のSST(特殊工具)を使ってバルブタイミングも合わせます。
最後までキッチリを手を抜くことなく仕上げることにより、
エンジン本来の性能を発揮いたします。
ヘッドオーバーホール後はメカニカルノイズもほとんど無くなり、
非常にスムーズに回ってくれるエンジンへと復活いたしました!
納車の時オーナー様にも
「うわ!すごいエンジン静かで滑らかになってる!」
と、お喜び頂いて本当によかったと思います♪
ちなみに昨年はBASIS・Z3も自社でエンジンオーバーホール行いました♪
最近は少なくなったエンジンオーバーホールですが、
基本的には全て自社で作業しておりますので、
気になるかたはご相談くださいませ♪
(時間と費用はそれなりにかかります)