こんばんわ!中西です。
今晩は台風が通過しますね~
風はさほど吹いてませんが、
雨が結構きついので水の被害に要注意ですね!
お預かりのお車は全て工場内で保管しますので、
ご安心くださいませ♪
さてさてこちらはK様のAUDI・A6!
「エンジンオイル漏れが酷いんだ。治して」
とのご依頼を頂きました。
4FのA6は2.4・2.8・3.2とありますが、
大体修理が大変な部分から漏れるんですよね。
で、中途半端に治しても、また漏れる。
これを繰り返します。
なのでお客様とご相談の上、
エンジン下ろして完璧に治すプランで進めました!
まずは下ろしたエンジンをドンドン分解していきます。
下ろしたついでに治しておきたい個所もありますからね。
ヘッドが降りて腰下のみになりました。
一見大きなV6エンジンもヘッド下ろすと意外とコンパクトなんですよ。
ヘッドのバルブ周辺はカーボンがビッシリ。
もちろんピストンヘッドにもカーボンビッシリ。
こうなるとエンジンパワーも落ちてきますし、
燃焼効率も悪くなるので燃費も悪くなりますね
ここから地道な作業!
手作業でエンジン内部の汚れや、
古いパッキン類を綺麗に掃除していきます。
硬化したパッキンを綺麗にしてから修理しないと、
またオイル漏れの原因になりますからね。
左右のヘッドも綺麗になりました♪
バルブの擦り合わせや、面研もすれば、
ノーマルよりパワーのあるエンジンになりますが、
今回はご予算の都合もありますので、普通に掃除しました。
次は腰下に着手。
綺麗なピストンヘッドになりましたね♪
さぁクリーンが終わったら各部のパッキンを新品にして、
組み上げていきましょう。
予防的にクランクリアシール等も交換しておきます。
ヘッドも載せてドンドン組み上げてまいります。
もちろん各部のパッキンは全部新品にして、
ヘッドボルトなども全て新調。
締めこむ時は全てメーカー規定トルクに準じて、
精密トルクレンチで1本1本締め込んでいきます。
最近のエンジンは液体ガスケット個所も多いんです。
このエンジンだけでも場所に応じて4種類程の純正液体ガスケットを使います
もちろんですが組み上げていく際はSST(特殊工具)が必要です。
ほんまに買っても買ってもまだまだ足りないSSTです(苦笑)
SSTでカムシャフトを固定してバルブタイミングも調整。
最後の仕上げなんで入念に。
これでほぼ90%完成!
後はリアカバーとタペットカバーを付ければ完成。
そしてエンジン完成後は車両に積み込んでまいります。
エンジンクレーンとミッションジャッキ等を駆使して慎重に積み込んでまいります。
そして積み込んで補機類や配線類を元に戻して
エンジン始動!
この瞬間が一番緊張しますが、無事に始動OK!
メカニカルノイズも凄く静になりましたし、
オイル漏れも完璧に治りました!
時間のかかる作業でしたがきっちりと修理させて頂いて、
本当によかったと思います!
まだまだ大切に乗り続けてくださいね♪