こんばんわ!中西です。
今日はポカポカ陽気で気持ちいい一日でしたね!
週末もお天気がよさそうなんでイイ感じ♪
最近のBASISでは色々なお車が入ってます。
GOLF・AUDI・ALFA・PORSHE・BENZ等など。
もちろんVWとAUDIが大多数を占めるのですが、
色々な車種を見ると、新しい発見が沢山あるので、
実に参考になります。
BASISはこれからもヨーロッパ車のプロとして、
日々勉強・日々精進の毎日デス。
本日はエンジンオイルのお話を少しだけ。
よくオイルについて色々なお問い合わせがあります。
お客様のニーズにこたえるべくBASISでは色々なオイルを取扱致しております。
エンジンオイルは人間でいうと血液と同じものなので、
できるだけ綺麗なほうがエンジンにとってはイイです。
オイルの仕事としては大きく分けると
- 潤滑
- 冷却
- 気密保持
- 清浄
- 防錆
という役割を果たしております。
で、今回は冷却の御質問に対してのBASISの見解です。
エンジンオイルはエンジンで発生した熱を吸収し、
エンジンにダメ―ジが及ばないうようにしています。
なのでオイルの温度(油温)が上昇するわけですネ。
一般的なエンジンオイルは大体90℃~100℃くらいの油温が、
もっとも性能を発揮するといわれております。
なので上がり過ぎてもダメですし、下がり過ぎてもダメなんですね。
ストリート中心で走行されるかたはそれほど油温を気にすることはないと思いますが、
スポーツ走行(特にサーキット走行)されるかたは油温が気になりますよね。
特に最近の車は相対的に油温が高めなので、サーキットを走ればすぐに140℃くらいになります。
ここで一つの議題になるのが、
「すぐに140℃になるから、エンジン保護も考えて粘度を硬めにしよう!」
という選択。
これは正しいという見解もありますが、間違いという見解もあります。
何故かというと、オイルの粘度を硬くすればエンジン内部にはフリクション(抵抗)が発生致します。
このフリクションの影響で摩擦熱が発生し更なる油温上昇を招くという、
悪循環のケースがあります。
なので「同じオイル銘柄でも粘度を柔らかくしたら油温が下がった」ということもあります。
ですのでサーキット走行派のユーザー様は粘度調整を色々と試してみるのがベターと思います。
やたらと油温が上がるエンジンオイルは一般的には「ダメなオイル」という
見解もありますが、実際はそうではありません。
例えば同じエンジン・同じ仕様・同じ気温という同条件で走行を続けたとします。
その結果・・・
A社のオイル:油温120℃
B社のオイル:油温135℃
※共に同じ粘度
これどちらが優れているでしょう?
「そりゃ低いほうのA社でしょ!」
と思いますが、実際はそうとも言い切れません。
何故かというと同じ車で同条件だったらエンジンが発生する熱量も同じ。
先述にもありましたがエンジンオイルはエンジンの熱を吸収して、
エンジンを守るという役目があります。
「ってことは・・・A社のオイルは熱を吸収しきれてないんじゃないか?!」
「B社のオイルはそれだけエンジンの熱を吸収してくれている?!」
という考え方もあるんですね。
これはさっきのフリクションの摩擦熱との兼ね合いもあるので、
どっちがどうとは言い切れないのですが、
要は油温の高い・低いでオイルを判断しきれないということです。
「ほな、ナニで判断するネン!!」
とモチロンなりますよね(笑)
そこで判断する材料なのは「油圧」です。
油圧が低下するということはオイルの油膜も弱ってくるということ。
油膜が弱ればもちろんシリンダーやピストンにダメ―ジが及びます。
最悪はエンジンの焼きつきを引き起こしエンジンブローに結びつきます。
でも油温が上昇してもシッカリと油圧がかかっていれば、
大きなトラブルには結びつくことは少ないです。
なのでサーキット走行されるかたは油圧計の装着をお勧め致します。
多くのVW・AUDIに搭載されている2.0TFSIエンジンは直噴エンジンなので、
エンジンオイルはポート噴射のエンジンに比べて大きく燃料希釈にさらされます。
燃料希釈が進むと粘度低下を引き起こし、シャバシャバのオイルになり、
油膜を維持できなくなります。
今日のこの辺りの話を踏まえて、BASISではあるオイルメーカーさんの協力を得て、
VW・AUDIにベストマッチなオイルを開発しようと考えております。
タイプ・コンフォートとタイプ・ストリートとタイプ・レーシングのラインナップで、
BASIS・GOLF5でテストして、成功ならばリリース致しますし、
失敗なら闇に葬りマス(爆)
お楽しみに!