こんばんわ!中西です。
今日はBASIS・A250を柿本レーシングさんへ貸し出し致しました♪
主たる目的はA250専用のeinsatz・S622マフラーの開発です!
もちろん車検適合モデルでございます。
まずは試作品から始まり、数度のテストを重ねて完成品が出来てまいります。
BASIS・A250で開発が始まりますので
A250×柿本レーシングのマフラーを、
楽しみにお待ちくださいませ♪
さてさて今日は重整備ブログです。
こちらはK様の6R・POLO・GTI。
「サーキットで急にエンジンがおかしくなったので直して」
とのご相談を頂きました。
6R・POLO・GTIといえばツインチャージャーで、
1.4の排気量ながら180PSを叩き出すスポーツエンジン。
もちろんこちらの固体はECUなどは全てノーマルです。
まずは診断から始まりますが、
エンジンをかけた時の異音が尋常ではありませんでした。
これは完全に内部から壊れているという判断から、
まずは原因を追究いたします。
タービン等の補機類を取り外していきます。
順番に色々なパーツを取り外して、
ようやくエンジン単体が見えてきました。
そしてエンジンを降ろし終わった画像です。
こちらが下ろしたエンジンですね
下ろしたエンジンを分解して検証してまいります
ここでとんでもないことが発覚!
1番シリンダーのピストンが融解しております。
ピストンスカートの部分も完全に溶けてますね。
これは高負荷時にデトネーションを起こした可能性が高いですね。
一番シリンダーにダメージ大
もうシリンダーブロックは使い物になりません。
バルブにも溶けたアルミ粉やカーボン等が、
焼きついたようにこびりついております。
これではもうヘッドもだめです。
今回はメーカーリビルトエンジンに積み替えることになりました。
ドイツにオーダーして待つこと1ヶ月、
無事に空輸でエンジンが届きましたよ♪
元通りエンジンを積み込んでまいります。
1.4は補機類が多いので組み立てまでが中々大変ですが、
NEWエンジンは元気な音を立てて無事に火が入りました♪
時間はかかりましたが、無事にPOLOは甦り、
元気に走行していただいております。
後日慣らし運転後のエンジンオイル交換ですね!
しかし昨今のECUで完全制御されたノーマルエンジンが、
デトネーションを起こしたのかはいまだ不明です。
ただ、やはり小排気量の過給機エンジンは、
それ相当の負荷がかかりますので、
ノーマルといえどブローの可能性があることが分かりましたね
しかしここ数ヶ月、重整備が立て込んでおりましたが、
最近ようやくトンネルを脱出できそうです(笑)
ちなみに今のところ今年一番の難解な作業は、
BMW760のV12ですが(苦笑)